時空(とき)の波間に価値を求めてー
当研究所は、海と人との関係がもつ多様性と、その文化的・社会的意味を再考するため、「海と灯台学」「海ノ民話学」の2つのプロジェクトを進めています。
このプロジェクトを推進するためのキーワードが、「共創的なコミュニティの形成」。
様々な方々(団体)とコラボレーションしながら、互いに学び合い、議論することで、プロジェクトの深化を目指していきます。
そこで私たちは、2025年6月4日、総合地球環境学研究所へお伺いし、SceNEプロジェクトに携わる研究者の方々と、座談会およびエアドーム見学会を開催しました。
※SceNEプロジェクトについてはこちらから↓
https://www.chikyu.ac.jp/rihn/activities/project/detail/26/
地球環境問題を自分ごとにするべく、“アート”を媒介として課題を見出し、解決の糸口を探るー
そんな彼らの取り組みは、我々にとっては未知の世界。
でも、だからこそ、多様な海と人との関係性を“伝える”ための、たくさんのヒントが得られるはず・・・
そんな期待を胸に、会場へ向かいました。
会場は、京都市北区にある総合地球環境学研究所(以下、地球研)。
叡山電鉄鞍馬線に揺られながら京都精華大前駅を目指します。
駅を降りると、蒸し暑さで体の内側からじわりと汗が滲みました。
ハンカチ片手に曲がりくねった坂を登っていくと「地球研」の看板が。
途中「イノシシ注意」の看板に驚き、楽しみながら、爽やかな木漏れ日を生む木々の中を抜け、ようやく会場に辿り着きました。
座談会には、SceNEプロジェクトの渡邊剛先生、山崎敦子先生、後藤明先生、公立はこだて未来大学の美馬のゆり先生、地球研広報室長の岡田小枝子様ら12名が参加。
当研究所や海と灯台プロジェクトのメンバーも加わり、活発な意見交換が行われました。
また、エアドーム見学会では、ドームの中に入り、大の大人たちが寝そべりながら映像を楽しむという、不思議で贅沢な体験をしました。
「海と人との関係」という共通テーマを軸に、両団体の取り組みや背景にある理念を紹介し合うことで、今後の連携に向けた第一歩となる有意義な機会となりました。
座談会の詳しい内容は、ライターの佐藤真生さんが記事を準備中です。
後日公開予定ですので、どうぞご期待ください!!
フェロー 石丸優希