一般社団法人
日本海洋文化総合研究所

時空(とき)の波間に
価値を求めて

海と人との関係を問い直し、未来をつくる

日本は、四方を海に囲まれた海洋国家です。私たちは古来より、海の恵みに支えられながら、ときにその脅威とも向き合い、暮らしや文化、世界観、そして死生観までも海とともに育んできました。しかし現代において、私たちと海との関係性は大きく揺らいでいます。海洋汚染や気候変動の深刻化、さらには「ランドロック・マインドセット(陸地中心の発想)」の固定化——いま、私たちは改めて問い直さなければなりません。変化の時代において、海と人との関係はいかにあるべきなのかを。
私たち一般社団法人日本海洋文化総合研究所は、海と人との関係が持つ多様性と、その文化的・社会的意味を再考します。持続可能な未来に向けて、海との文化的な断絶を問題提起し、その再構築を目指します。海は、単なる資源や観光目的地であるだけではなく、人類共通の文化基盤であり、未来を構想するビジョンの場でもあります。私たちは、こうした新たな視点の提示を通じて、海に対する価値観の転換と創造を探究していきます。そのために、既存の学問分野や専門領域を越えて、研究者、専門家、実践者がともに学び合い、共に創る場を育んでいきます。一人ではたどり着けない問いに挑み、人類の未来を見据えた新たな知と実践のあり方を、ここから生み出していきます。