一般社団法人
日本海洋文化総合研究所

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池ノ上代表理事登壇〜サイエンスダイアログ 「海ノ民話学プロジェクトが目指すこと」〜

 当研究所代表理事 池ノ上が、はこだて国際科学祭にて行われるイベント「サイエンスダイアログ」に登壇します。対話形式で紡ぎ出される言葉から、海と人とが育んできた文化とこれからについて、どんな可能性やタネが見えてくるのか…。私たち自身も胸が高鳴っています。
 ご関心のある方は、ぜひいらしてください。

以下「はこだて国際科学祭」HP(https://sciencefestival.jp/event/2025_dialog/)より⇩***
 かつて海は、人々にとって命をつなぐ恵みであり、同時に畏れ敬う存在でもありました。その感情や知恵、暮らしの記憶、世界観や死生観は、漁や祭り、料理や保存食といった形を通じて、民話や伝承の中に語り継がれてきました。「いただく」という行為の中に、人々は自然との関係性や命の循環を見出していたのです。
 しかし現代、グローバルな食流通や都市化が進む中で、私たちの暮らしと海との距離は広がり、物語や食文化の意味も見えにくくなっています。かつて民話が映し出していた「海の恵み」は、今、科学や未来の食とどうつながるのでしょうか。
 今年のサイエンスダイアログでは、「海ノ民話学プロジェクト」を立ち上げた池ノ上先生を迎え、海と人のつながりを語り継ぐ意義や、民話の現代的な可能性についてお話を伺います。また、海にまつわる食の物語を追い続けるフードライターの深江さんも登壇。漁師料理や海藻食、発酵文化など、地域に根ざした「海の食」の記録から見えてくる価値について、科学・文化・食の視点から対話を深めます。
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【日時】
2025年8月23日(土)16:00〜17:30

【会場】
函館市地域交流まちづくりセンター2F多目的ホール
(函館市末広町4ー19)

【出演者】
○池ノ上 真一(北海商科大学 教授)
博士(観光学)都市・地域計画、観光まちづくり、地域マネジメント。
「技術の人間化」を理念とする芸術工学を学ぶ。竹富島や日本ナショナルトラストで観光を活用した地域づくりに従事し、北海道大学特任准教授、北海道教育大学准教授を経て、現在は北海商科大学教授・日本海洋文化総合研究所代表理事。

○深江 園子(フードライター・プランナー)
札幌生まれ・函館育ち。東京で食と旅の業界誌で編集者を経て、北海道にUターンし、地元の食と農産物を追いかける。レストラン、パン、お菓子に関するガイド本やレシピ本の編集のほか、農産物や加工品、農商連携のアドバイザーなどを務める。~畑から三ツ星レストランまで~ 食のプロに“通訳”として寄り添い、真の価値を発見し、伝える活動を続けている。科学祭2025企画展キュレーター。
【主催・協力】
主催:サイエンス・サポート函館
協力:一般社団法人 日本海洋文化総合研究所